はやりの違法薬物問題について(ベトナムから)

もくじ
はじめに
何かと日本では芸能人の薬物問題について騒ぎになっているようです。
ピエール瀧とか沢尻エリカとか、、、大麻とか合成麻薬かな
田代まさしは覚せい剤か、、、
薬物問題については様々な意見があります、ですがニュースや誰かが発言した物に対して、無知識に発信するの多すぎというか、そもそも論点がずれる傾向もありますね
なんでこんなに関心が高い事柄なのか、薬物ってどうなのか個人的視点ですが、まとめてみました。

法律と社会情勢から
まず、覚醒剤やコカイン、大麻、脱法ドラッグ(MDMAやエクスタシーなどのパーティドラッグ)というのは、
【覚せい剤取締法】や【麻薬及び向精神薬取締法】(麻薬取締法、マトリ)等の法律によって一般にその売買や所持、使用等禁止されています。
つまり、法律で禁止されているので使ってはいけません。
ダメです犯罪です。
そうはいっても法律は、それぞれ刑の種類があるように、犯罪にも大きい犯罪、小さい犯罪があります。
同じ罪ですら違います。
100円のモノを盗むのと3万円のモノを盗むのでは違いがあり、扱いは変わります。
法律は、同じ法律でも時代とともに重さは変わります。
法律改正で刑の重さは変わってはいきますが、時代と社会情勢で罪の重さは変わります。
飲酒運転も数十年前はそこまでの罪ではなかったですが、時代とともにその重さが増してきました。
薬物事犯は、特に最近社会的に反響の大きい事案となってきたように思えます。
ではなぜ社会的反響がある事件となってきたのでしょうか。
なぜ反響が多くなってきたのか
①芸能人が逮捕される時に多い犯罪
芸能人の逮捕→話題に取り上げられる→社会的反響が大きくなる→また同じ罪で芸能人逮捕→話題に取り上げられる→社会的反響が大きなる
このループで大きな犯罪として取り扱われるようになってきてしまったのではないでしょうか。
②暴対法(暴力団対策法)以降、厳しくなってきた。
昔から違法な薬物を仕入れて売ることをしていた中心は、暴力団等が多かったのだと思います。
(お金になるので、そうでないルートでも横行しています。)
「薬物=暴力団」という繋がりがある構図があったためです。
(警察も暴力団を扱う課と違法薬物を扱う課が一緒ということが多いです。)
芸能界と暴力団の繋がりがかなり話題になるように、芸能界にとっては「暴力団との繋がり」は神経質になる話題なのでしょう。
なぜ議論になるのか
①犯罪の性質が違う
殺人罪や強盗、強姦(現在は強制性交)、放火等の罪は、100%近く擁護する人はいない。
しかし、薬物事犯においては、薬物使用において、「他人に迷惑をかけてはいない」罪である。
(罪を犯しているから迷惑をかけているとかの議論ではないです。)
薬物を個人で使用しても誰にも迷惑はかけません。
薬物を使用している最中、交通事故を起こしたとか、人を殴る等はあると思います。
アルコール飲んで、飲酒運転した、人を殴ったとなった時は、アルコールを飲んだことは罪では問われません。道交法や暴行罪です。
②歴史的背景がある
歴史的、世界的な流れはかなりはしおりますが、
現在禁止されている薬物は、昔から「悪」だった訳ではない。
世界ではコカインだって使用されていたし、ヒロポンだって日本で売られていました。
モノや使用法によって医療用の薬として使用されるので、100%悪いモノではない。
③「薬物」として、ひとくくりで扱いがち
ニュース等で薬物の危険性について争点となる際、
「薬物」としてひとくくりにしてしまっていることです。
覚醒剤、アヘン、コカイン、ヘロイン、大麻、MDMAなど、それぞれ効果(身体への影響、依存度、耐性)が違います。
「アルコールとタバコ」は体に良くない、危険だとまとめて言っても、どれがどんな風に危険なのかわかりません。
使用したことがある人を表立って出演もできないので結論が出ません。
(「大麻は依存性ないですよ、ヘロインはやばいです」という発言をしてしまうと、叩かれたり、大麻使用を助長してしまうので、ニュースでは「全て危ない危険なモノです」と答えるのでしょう。)
私の知っている範囲での薬物について
①身体への影響
ニュースで薬物使用の逮捕報道があると良く聞くのが、
薬物使用していた人や周りの人に対してコメンテータは、「顔に出てないですね」「周りの人は気づかなかったんでしょうか」と聞くことがあります。
アルコールで考えてみましょう。
朝出社して顔を合わせている社員、同僚、その人たちが昨日の夜お酒を飲んだか分かるのか?
1杯2杯飲んでいてもわからないです。
でも、1合2合とお酒を飲んでいたり、それを毎日繰り返していれば、体調や見た目は変化するし、アルコール中毒になったりします。
私が知っているモノの中で大麻、MDMA(エクスタシー)、ケタミン、その薬物に関して言えば、使用後はわからないと思います。(他の薬物に関しては見聞きしてないのでわかりません。)
もちろん、使用量が越えれば身体的特徴にも現れますので、知っている人には気づかれると思います。
(アルコール摂取しすぎて二日酔いで酒臭いように、残っていることもあると思います。)
MDMA等の覚醒系については、交感神経が活発になり眠れなくなり、休むことができなくて体の症状として現れて、目の下のクマが濃くなったりはあると思います。
アルコールもタバコも飲み過ぎ吸いすぎは良くないのと一緒で、大麻やMDMA等は使用量や限度を越えて使うと身体に対して良くないです。
②危険度
MDMAとか覚醒剤系のドラッグはアルコールやタバコよりも危険ではあると思います。
それは、体に薬の耐性ができてしまうことです。
アルコールは何回飲んでいると、自分の飲める限度はわかってくるし、飲める量は増えません。
しかし、そういった薬物は、身体に耐性が作られるため、同じ量を使用しても同じように酔わないということです。
そうすると使用量が増え、依存に繋がるようになってしまいます。
多分ガチで危ない薬物はこれ
覚醒剤はダメ(結晶とかして注射で打つやつ)、あとヘロイン。
覚醒剤がダメな理由は、覚醒剤で逮捕されるやつにロクな人間がいなかったこと。
ロクな人間でないから覚醒剤を使用したのか、覚醒剤を使用したからロクな人間でなくなったのかわからない。
ヘロインがダメなのは聞いた話です。
覚醒剤の常習して使っているやつが、「ヘロインはまじでやばい」と言っていたのでガチでやばいだろう。
じゃあ他のは薬物は大丈夫かと言ったらわからないからやらないに越したことはない。
酒でも、ビール、日本酒、ワインとアルコール量や酔い方が違うように、
例えばMDMAとかの錠剤でも、1粒ごとに含有量は違うだろうし、どこでどう作られたか、他に何が入っているかはわからない。
そして、その人の体質に合うかどうかも、違いがあると思う。
特に脱法のために、成分を変えに変えて作っていることはよくある。
大麻もなんかの科学的な成分を混ぜているのもあったりする。
薬物指定されているのは全部危ないと言えば危ないです。
ベトナムでは
ベトナムに住んでいますが、ベトナムでは
MDMAやケタミン、あとは大麻なんかも使っているのを見かけますし、聞いたりします。
最近では、韓国からMDMAを使うために遊びに来ている人多いと言っていました。
もちろんベトナムでも違法薬物です。
若者もクラブとかで多く使用しています。
たまに摘発を受けたクラブの半数(100人とか)が使用していた、、ということもあります。
それでも、まだまだ法律的にユルイので、使用している人が多いのも実情です。
(日本の感覚とは違うかもしれません)
ちなみに
ベトナムで、どういったクラブやカラオケが摘発を受けるのか、
無許可で営業や公安(警察)にアンダーマネーを渡していなかったが原因だと思います。
摘発されたら、お金をしっかり包めば大丈夫ですが、包めなければ逮捕裁判の流れになるでしょう。
法律があっての公安(警察)でなく、公安(警察)が法律をどう解釈するかが法律です。
この辺のベトナムの社会事情を話すと違う話になってしまうのでここでは辞めておきますが、、
ベトナムの若者でMDMAを使ったことある人たちに話を聞いたことがありますが、
「1、2回使ったことがある」「身体に良くないから辞めたよ」という人や、「楽しむときだけ使う」という人がほとんどでした。
たまに、中毒で飲むのがクセになっている人もいます。
最後に
つまり私が言いたいのは、エリカさまベトナム遊び来なよー。
間違えました。
薬は自己責任、モノによっては身体への影響はないで使用もできるのかな、、とは思いますが、
MDMAも上手に使えば「べつに、、」って感じだと思います。
ただ世間では薬物というひとくくりで悪いイメージがあるので、使用はしない方がいいです。
日本では絶対ダメです。
薬の実情、世間の認識、法や制度(歴史)にギャップがあるため、たびたび問題や話題になってしまうのでしょう。